こんにちは、花を30年以上栽培している産地のマネジメントしているリッキーです。
毎年、世にも出ていないメーカーの試作品種を数々見てきた自分がお花を紹介します!
「この花とてもキレイだけどなんていう花なのかわからない…」
「また飾りたいけどどこで作られている花なんだろうか…」
「自分が知らない花をもっと知りたい…」
あなたの知らない花をご紹介します!!
あなたはニュアンスカラーのスターチスをご存知でしょうか?
スターチスといえば仏壇に飾る花で紫や赤色をおもい浮かべたでしょうか?

しかし近年スターチスも進化し、新しい色が続々と出てきています。
「スターチスってどんなお花?」
「スターチスってどんな色があるの」
「ドライフラワーになるって本当?」
「ニュアンスチースってなに」
そんな疑問にお答えしたいと思います。
スターチスといっても種類はたくさん!
正式には英名で[リモニウム・シニュアタム]
リモニウムはラテン語で「沼地、草原」という意味があるそうです。
スターチスという俗称は園芸業界のなかで昔の名残である旧属名の
[スターチス]として流通している為です。
staticeはギリシア語のstatizo(止める)が語源となっており、スターチスが
薬草として下痢止めに用いられてきたことに由来するといわれています。
※現在ではリモニウム属になっている。
スターチスとは俗称でチースと呼ばれることがありますが、
スターチスの中でも種類があります。
大きく分けて3種類に分類されます。
スターチス・シヌアータ[リモニウム・シヌアータ]
- スターチスの中で日本で一番栽培されている。
- 歯ブラシのような大きなブラシが特徴。
- 花のように見えるブラシは実はガクでカサカサしている。
- 本当の花は内側にある白・黄色で目立たない。
- 平たい茎でひだがある。

スターチス・シネンシス[ハイブリッドスターチス]
- 宿根スターチスを元に交配して作られた品種
- スターチス・シヌアータを繊細にしたような
- 細い茎と小花がギュッと詰まった品種

宿根スターチス
- 多年生[葉が枯れても根が生きていて何年も花を咲かせる植物]
- 細い茎とパープルの小花の品種が多い。

ニュアンスチースってオシャレな色!
るもいで栽培しているスターチスは[スターチス・シヌアータ]で
ブラシが大きくカサカサしている品種です。
そのなかでオシャレなニュアンスカラーの品種を選抜しそれらをまとめて
[ニュアンスチース]と呼んでいます。
ニュアンスカラーのブラシは柔らかく、しっとりとした印象に…
ニュアンスカラーとは中間色やくすんだ色を意味します。
ソロモン

ピンク・ベージュのグレイッシュカラー
くすんだ色味がシックな雰囲気
ピンクソロモン

ライトピンクのスモーキーカラー
芯色が濃いピンクで大人かわいい
マーブルホワイト

ホワイトにほんのりピンクのパステルカラー
シックとかわいいが共存中
ピンクアッシュ

くすんだピンクのスモーキーカラー
THE・大人かわいいの定番カラー
ビンテージアッシュ

ピンクとオレンジの混ざったスモーキーカラー
ドライにすると落ち着いた雰囲気に
ビンテージグレープ

ピンクとパープルの混ざったスモーキーカラー
芯色が濃いピンクで大人かわいい
パピリオ

ライトピンクとオレンジの中間色のパステルカラー
明るいかわいい雰囲気はどんな花にも合う。
スカイライト

赤みのないライトブルのパステルカラー
めずらしい水色の小花は涼しい印象に。
従来の紫や赤色とは違い、オシャレな色合いが多いです。
仏花としての需要がメインでしたが、ブライダルの装飾
アレンジや花束の中に入ることが多いです。
ドライフラワーにしてもキレイに色が残るので、
スワッグやリースにしてもかわいいです。

ニュアンスチースの生みの親・TSメリクロン
このニュアンスチースを開発しているのは山梨県にある
種苗メーカー[TSメリクロン]さんです。

ここではスターチス・シヌアータをはじめ、小花をたくさん
つけるシネンシス[チェリーブロッサム]の開発も行っています。
販売している品種数はカタログにのっているだけでも
スターチス・シヌアータで80品種
スターチス・シネンシス[チェリーブロッサム]で42品種
でカラーチャートができるほどのたくさんの色を開発しています。
世界初のシヌアータの八重咲品種
[ロマネスクシリーズ]も開発しています。

花言葉は枯れない[永遠]がキーワード
- 永遠にかわらない愛
- 途絶えぬ記憶
- 変わらない誓い
スターチスの花言葉には他にも「永久不変」、「いたずら心」、「驚き」などがあります。
特に「永久不変」の花言葉はよく知られていて、ドライフラワーにするといつまでも
色あせないことに由来しています。
スターチスの花色による花言葉もあります。
- ピンク :人の気持ちを引き立てる
- ラベンダー :知識
- パープル :上品・しとやか
スターチスの詳細
正式名称[英名] リモニウム・シニュアタム [イソマツ化リモニウム属]
和名:ハナハマサジ(花浜匙)
由来:浜辺に良く咲くこと、花の形がサジ[スプーン]に似ていて、「海辺のサジ」という意味。
原産地 ヨーロッパ・地中海
日本に入ってきたのは 1910年~1925年の間
まとめ
- 正式名称はリモニウム・シニュアタム
- 分類は3種類
- スターチス・シヌアータ[ブラシが大きい]
- スターチス・シネンシス[茎が細く小花がたくさん]
- 宿根スターチス[パープルの小花がたくさん]
- ニュアンスチースはニュアンスカラーのスターチス
- 従来にはないオシャレな色はアレンジや花束に装飾に!
- 開発育種しているの山梨県にあるTSメリクロンさん
- 花言葉は枯れない[永遠]がキーワード
- 和名はハナハマサジで浜辺に咲いているスプーンのような花
■キーワード スターチス シヌアータ リモニウム ニュアンスチース