ピックデルフィ
“ちょこんと可愛い”のに、主役級─Pick-Delphiの存在感
Pick-Delphi（ピックデルフィ）は、その名の通り“ピック感覚”で使えるデルフィニウム。 ひとつひとつの花は小さくても、色・フォルム・空気感に個性があり、アレンジに優しい余白を添えてくれる、軽やかな存在です。
完全八重咲きで、見た目以上にしっかりとした花持ち。 そして、日本でもごくわずかな生産者しか手がけない希少なシリーズとして、花の現場でも静かに注目を集めています。
他の花材と組み合わせてこそ真価を発揮し、ボリューム花材と寄り添っても。 “ちょこん”と挿すだけで、どこか心地よいバランスが生まれる──そんな静かな力を宿した花です。
名前の由来
「ピックで挿すような感覚で使えるデルフィニウム」
Pick-Delphiは、そのコンセプトのままに名付けられました。
花のサイズ感はそのままに、ステムのシャープさと、柔らかくにじむような発色を大切に。 アレンジの隙間を美しく整え、空気のように馴染みながら印象を引き立てます。
選別規格
SE
花束や装花にバランスよく収まるスタンダードなサイズ。
| 価格 | 250円 |
| 長さ | 60㎝以上 |
| 花の大きさ | 20㎝～ |
| 結束数 | 10本 |
| 箱入り本数 | 20本入り |
Mini
コンパクトで可愛らしいサイズ感。アレンジメントやミニブーケに最適
| 価格 | 150円 |
| 長さ | 40㎝ |
| 花穂の長さ | 10㎝～ |
| 結束数 | 10本 |
| 箱入り本数 | 20本入り |
Lineup
品種のレア度｜☆☆☆☆☆
- ★☆☆☆☆｜ビギナーレベル｜カタログ掲載品種・供給量多い・メーカー品種
- ★★☆☆☆｜プロレベル ｜カタログ掲載品種・供給量少ない・メーカー品種
- ★★★☆☆｜マニアレベル ｜カタログ外品種・供給量少ない［拡大試作と呼ばれる］・個人育種家品種
- ★★★★☆｜オタクレベル ｜カタログ未掲載・試験番号品種［先行試作呼ばれる］・個人育種家品種
- ★★★★★｜マボロシレベル｜品種化するかもわからない［研究試作と呼ばれる］・供給がほとんどない
※担当者リッキーの独断と偏見のレア度設定ですのでご注意！！
各時期の出荷の目安
- 画像の下の数字は月です。
- ［〇］出荷数量は潤沢にある。
- ［△］出荷数量は少なめ。
- ［✕］出荷なし。
レギュラー品種
| 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
| △ | △ | △ | △ | △ |
| 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
| △ | △ | △ | △ | △ |
| 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
| △ | △ | △ | △ | △ |
| 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
| △ | △ | △ | △ | △ |
| 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
| △ | △ | △ | △ | △ |
| 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
| △ | △ | △ | △ | △ |
年間出荷計画
| 合計 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 |
| 1万本 | 2500本 | 2500本 | 2500本 | 2500本 |
花の特徴と使いどころ
Pick-Delphiは、従来のエラータム系デルフィニウムとは異なり、完全八重咲きで花持ちの良いハイランダーシリーズです。 日本国内でもごく限られた生産者しか手がけていない希少な存在。
日本の夏の猛暑では栽培が難しく、北海道や長野県など標高の高い冷涼な地域でしか育てることができません。
従来のデルフィニウムがライン花材としてスタンド花や活け込みに使われるのに対し、 Pick-Delphiは、コンパクトで扱いやすく、完全八重咲きの花の重なりが印象的な“ピックのような”使いやすさを備えています。
出荷シーズンとおすすめタイミング
夏から初秋にかけてのみ出荷される“季節限定の小花”。 暑さの残る時期でも涼やかに映える花色と軽やかなボリュームが、アレンジに爽やかな余白をもたらします。
初夏のブライダル、晩夏のギフトにも最適。 その一本で、季節の移ろいを感じさせてくれる花です。
- ラインナップは色と表情に富んだ品種を厳選。 特にアンティークピンクが印象的な「フラメンコ」は人気の高い一品。 ラベンダーシャワー、サクラ、アイスブルー、リネンホワイトなど、優しく繊細なトーンが揃います。
- 同系色でのグラデーションも、他花材とのコントラストも、美しく調和。
- スリムな茎はしなやかで、水揚げも良好。
- トレンドの“抜け感”や“間”を演出するのにぴったり。
- 小さな花器・ギフトブーケ・卓上装花・撮影小物にもしっくり。
こだわりの生産背景
通常のエラータム系デルフィニウムは、茎の中がストロー状に空洞になっており、水が下がりやすいという課題があります。
しかし、るもいで育てられるPick-Delphiは、細く硬いステムに仕立てられており、水下がりしにくく、花持ちにも優れています。
るもいの夏──静かで、清らかで、風の通る場所。 デルフィニウムにとっては、まさに理想の環境です。
日中は穏やかな日差しが注ぎ、夜はぐっと涼しさが戻る。 この昼夜の寒暖差が、花色に澄んだトーンと、茎に凛とした強さを与えてくれます。
Pick-Delphiは、草丈と花付きのバランスを見極めながら、 その時々の天候に合わせて、ていねいに育てられています。
まっすぐで美しいステム。 軽やかにして、芯のある存在感──それは、この地の気候と、人の手の積み重ねが生んだものです。
あなたに寄り添う、ここにしかない花の物語
Pick-Delphiは、小さなサイズの中に、“花仕事にちょうどいい”を詰め込んだような存在です。
主張しすぎず、でも確かに印象を残す。 空間に、ほんのひとさじの余白と、静かなニュアンスを添えてくれる。
手に取ったときの軽やかさ。 挿したときの静かな高揚感。
それはきっと、“ここにしかない花”の証です。